文部科学省 平成29年度 大学の世界展開力強化事業 ~ロシア、インド等との大学間交流形成支援 ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成: 主に極東地域の経済発展を目的として

NEWS・お知らせ

航海日誌8月16日 Day:10 (日本研修)

極東連邦大学とサハリン国立総合大学の学生39名を対象にした日本研修2日目の今日は、静岡県伊豆の国市韮山と沼津市戸田、日本の産業近代化の歴史と日ロ友好の歴史に触れるスタディーツアーを実施しました。

 

一行は最初に、ユネスコの世界遺産に指定されている韮山反射炉を訪問。伊豆の国市の外国語ボランティアの案内で、博物館と反射炉を見学。日本で唯一現存する実用反射炉である韮山反射炉が建造された経緯や当時の大砲製造技術、日本の産業近代化に果たした役割について学びました。その後、沼津市戸田に移動して日ロ友好の発端となった同地の歴史遺産を訪問。1854年に発生した安政の大地震の折に、津波の影響で座礁したロシアの軍艦「ディアナ号」の代船として、日本とロシアの船大工らの協力で「戸田号」が再建された歴史に触れました。最初に、戸田日ロ交流協会の水口淳理事長(沼津市議会議員)の案内で、船長のプチャーチン提督が滞在した宝泉寺を訪れ、戸田で死亡した2名のロシア水兵の墓に花をささげました。さらに「ヘダ号」建造地の石碑を経て、戸田造船郷土資料博物館を見学。同地滞在中に描かれたプチャーチン提督の肖像画や設計図、東海大学の協力で博物館に寄贈されたヘダ号の模型などを通して、「ヘダ号」の建造が日本における洋式造船技術の導入にも貢献したことを学びました。

 

なお本日のプログラムは、伊豆の国市と戸田日ロ交流協会、日本対外文化協会の協力を得て実現しました。

 

【ドミトリー・リトヴィノフさん 極東連邦大学4年】

昨日までの航海研修で日本人の友人をつくってきた私にとって、ディアナ号事件について理解を深められたことはとても大きな収穫でした。両国交流の歴史をより深く学びたいという意欲もわいてきました。今回のウラジオストク航海研修は、日本の歴史や文化、社会について理解を深められるなど、今後の人生にきわめて有益だったと思います。こうしたプログラムは今の日ロ関係に大変重要だとも感じており、参加できたことを大変うれしく思っています。

 

【コンスタンチン・ヴァスコフさん サハリン国立総合大学3年】

過去に札幌を訪れたことはありましたが、今日のプログラムはとてもユニークで忘れられない経験になりました。なかでもディアナ号が幕末から明治にかけての日本の造船技術発展のきっかけとなったと知れたことは、とても新鮮で面白いと感じました。