文部科学省 平成29年度 大学の世界展開力強化事業 ~ロシア、インド等との大学間交流形成支援 ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成: 主に極東地域の経済発展を目的として

NEWS・お知らせ

航海日誌8月14日:Day:8

研修8日目には、Student Forum“Proposals for Better Life Care in Japan and Russia”のプレゼンテーションを実施しました。

一昨日、昨日と、学生たちは限られた時間の中で日本とロシアの学生が英語でタフな議論を重ねてきました。プレゼンテーションを前に緊張した学生たちをリラックスさせようと、開会を前に田口香奈恵准教授と望星丸の荒木直行船長による特別レクチャーを実施。松前達郎総長が作詞した「かもめの季節」と、「カチューシャ」を荒木船長が披露。両国の学生たちは手をたたき、歓声を上げながら船長と一緒に歌を歌って緊張をほぐしました。

そして始まったプレゼンテーションでは、学生たちが司会進行も担当。各チームが「医師の過労死予防」や「ストレスによるアルコールとたばこの過剰摂取を治療するための両国への医療ツーリズム」、「健康診断受診者を増やし健康人口を増加させる方策」、「旭川市で行っているケアカフェ方式の導入による医療コスト削減」などの提案を発表しました。それぞれの発表には聴衆の学生から盛んに質問が飛び出し、議論が展開されたほか、全ての発表終了後には各大学の教員が全体の発表について講評しました。

午後からは、日本文化体験プログラムを行いました。発表も終えてすっかりリラックスした学生たち。日本人学生が手ほどきし、ロシア人学生が折り紙や習字、コマ回し、紙風船遊び、けん玉などを楽しみました。また、特別ゲストとして、国際教育センターの千葉雅史次長が後部甲板デッキで剣道の演武を披露。学生たちは歓声を上げていながらパフォーマンスを楽しみました。

夕食後には日本人学生の修了式が行われ、国際教育センターの山本佳男所長が一人ひとりに修了証を授与。その後、後部甲板デッキでの星空観測会も行いました。学生たちは、床に寝転んだり、座ったりと思い思いのスタイルで満天の星々を観察。今日までの航海をやり終えた学生たちを称えるように、光り輝く星々の中をしし座流星群が流れていました。

明日はいよいよ、望星丸が清水港に帰港します。日本人学生の研修は明日を以て終了し、ロシア人学生の日本研修が始まります。

【福田航二朗さん 近畿大学理工学部3年】
今回の研修で、ロシア人学生との議論を十分に展開できず、自分の未熟さに気が付けたことが何よりの収穫でした。まだ20歳なので可能性はいくらでもあります。今のこの悔しさを大切にして、早速大学に帰って留学の相談をします。またロシア人からは、母国を背負っている誇りを持って議論している姿が見受けられ、国際的に活躍するためにはこうした人々と渡り合えるようにならなければならないのだと、体で理解できました。この気持ちは研修に参加しなければ味わえなかったことだと思います。

【川崎直樹さん 東海大学観光学部3年】
Student Forumを通して、外国人とのビジネスをする上で必要なスキルとは何なのかを経験することができました。相手との議論がかみ合わない時に、いかに打ち解ければいいのか、そして自分の提案をいかに受け入れてもらうのか、さまざまなことを短い期間の中で経験できたことは、人生を通しての財産になると思いました。船内の生活では食事当番や掃除などがあり、不便な面もありました。最初こそ「なぜ自分たちがこんなことを」と思うところもありましたが、そうした担当を通して班のメンバーと嫌でもコミュニケーションをとることになります。それによって、より深く一人ひとりをより深く理解できるようになったと思います。

【冨川千鶴さん 東海大学工学部2年】
今回の研修を通して、日本人もロシア人も国籍に関係なくそれぞれが一人の人間なのだと思えるようになりました。最初はロシア人学生に壁を感じるところもありますが、うまく議論が展開できるようになると、それが楽しくなり、わずか2日間でしたが刺激的な体験ができたと思っています。もう一度ウラジオストクに行って、路地を歩き、人の生活を見たいと思うようになりました。

【大塚美咲さん 北海道大学農学部4年】
プレゼンテーションを終え、皆で一つのことをやり遂げたことで、この研修を楽しかったと思うようになりました。船内で生活する中で皆の嫌な部分も見ることになりましたが、それがなければこれほど満ち足りた感情を持つことができませんでした。今回の研修を通して、自分が快適に感じているゾーンから出て、一見興味を持てないと感じる人とも接してみようと思うようになるなど、自分の幅を少し広げられたと思います。