文部科学省 平成29年度 大学の世界展開力強化事業 ~ロシア、インド等との大学間交流形成支援 ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成: 主に極東地域の経済発展を目的として

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航海日誌8月12日:Day:6

6日目を迎えた今日、研修団では極東連邦大学のアンドレィ・コジネツ講師とイリーナ・ゴリアチェヴァ教授による講義を受けたほか、スポーツ大会も開いて日本とロシア、両国の学生間の交流を深めました。その後、明日から始まる日露学生フォーラムに向けたプリパレーション・セッションを実施。明日からのフォーラム本番に向けて、早速熱い議論が始まりました。本日の航海中には、上空に虹が現れたり、3頭ものクジラが望星丸の近くに姿を現したりと、航海を彩るイベントもあり、両国の学生たちが目を輝かせて観察していました。

コジネツ講師は、「Energy security in East Asia」と題して、エネルギーセキュリティーの考え方や世界のエネルギー事情の歴史、北東アジアにおける安定供給の課題について講義。ゴリアチェヴァ講師は、「Realization of Shinzo Abe’s “Realization of Shinzo Abe’s “Eight-point plan”of Japanese-Russian Economic Cooperation at the Far East Region of Russian through mass media of Russia and Japan」のテーマで、2016年に行われた安倍晋三首相とウラジーミル・プーチン大統領の間で合意された経済協力8カ条の概要と両国のメディアの対応を解説しました。

スポーツ大会では、船内での生活班対抗で綱引きと長縄跳びで優勝を競いました。実施に当たっては、全体の運営方法も学生主体で計画し、綱引きを始める時こそ両国のルールの違いで戸惑いながらも相談しあってルールを決定。トーナメント制で試合が始まると、班に関係なく互いのチームを応援しあいながら勝敗を競い合っていました。ロシア人の学生たちは、「一緒に体を動かして楽しかった。協力して盛り上がれたのがうれしい」とコメント。日本人学生も「英語が得意でなくこれまでうまくコミュニケーションをとれていなかったメンバーも、気持ちを一緒にして競技に挑む中で、ロシア人学生と打ち解けられました。本当に楽しかった」と語っていました。

夕食後には、プリパレーション・セッションがスタート。生活班とは違うディスカッショングループに分かれると、持ち寄った資料を使いながら議論するテーマや今後の進め方について盛んに意見を交わしているグループもありました。明日はいよいよ、日露学生フォーラム「Proposals for better Life Care in Japan and Russia」がスタートします。

【ドミトリー・リトビノフさん 極東連邦大学】
国際協力について学んでおり、自分の将来にとって大切なスキルを身に付けたいと思って参加しました。この航海は日本人と日本人学生について学ぶ大きなチャンスで、大きな冒険だと思っています。昨日会ったばかりですが、日本人の学生たちはとても親切でかつユニークで、これからの研修がとても楽しみです。

【長浜佐和さん 新潟大学人文学部3年】
大学でロシア語を勉強しているのですが、ロシア人学生と会うまでは「正確な文法で話さなければ」と不安に思っていました。でも会った時にロシア人から、「失敗を恐れず話せばいいんだよ」とアドバイスされて吹っ切れました。その時その時の必要に迫られてロシア語を話しているので、スキルの向上を実感できています。ロシア人学生もとてもフレンドリーで優しく、親しみやすいと感じました。この航海では、互いの母国語ではない英語が公用語になっているからこそ、両国の学生が助け合いながらコミュニケーションを取る関係ができているのがよいと感じています。

【荒川朋香さん 東海大学観光学部4年】
ロシア人学生も加わって、船内の生活の楽しさがさらに増したと思います。私自身は英語が必ずしも得意ではないのですが、伝えたいという気持ちがあればわかってもらえるし、ロシア人の友人もできました。これからも怖気づくことなく、どんどん話していきたい。

【山下健斗さん 東海大学海洋学部4年】
これまでのプログラムは交流することが目的でしたが、今夜からは一つのテーマについて論理的に議論することになります。日露の学生でディスカッションするのは今回が初めてでもちろん不安もあります。どのような結果が出るかはまだわかりませんが、どのような結果になっても今後につながる経験が積めることは間違いないので、精いっぱい頑張ります。