文部科学省 平成29年度 大学の世界展開力強化事業 ~ロシア、インド等との大学間交流形成支援 ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成: 主に極東地域の経済発展を目的として

東海大学とロシアの交流

40年以上に亘るロシアとの国際交流の実績、交換留学生数は延べ1000名超
 日本とソビエト連邦・ロシア連邦の国交は第二次世界大戦終結から1956年の日ソ共同宣言まで途絶えたままだった。それに先立つ1954年、松前重義は日本の国会議員で構成する視察団の一員としてソ連に入り、その情勢をつぶさに視察して回った。戦後、アメリカに占領され、独立後も社会主義諸国との交流が途絶えていた日本の将来について、松前は危惧をいだいていた。「人類愛を基礎として相互に正しい理解に到達することこそが国際間の問題解決の基礎である」と語りソ連をはじめとする社会主義諸国との関係を強化し、政治の安定、学術文化面での交流を図ることが必要だと訴えていた。1966年「日本対外文化協会」が設立され、松前重義が会長に就任する。すでに、ソ連において、活発に活動を展開していた「ソ連対外友好文化交流団体連合」にならった、国際交流を推進する民間組織である。同年9月には、松前が自らモスクワに訪問して第1回「日ソ学術文化交流計画」に調印。両国間で学術・文化の様々な交流が展開されていった。
 1972年、日本とソ連との学術文化交流における功績が評価され、松前はモスクワ国立大学から、名誉博士号と名誉教授の称号を授与される。これが、東海大学とモスクワ大学との結びつきをさらに強化・促進するきっかけとなった。
 1978年からは環太平洋学長研究所長会議を主催し冷戦後期から冷戦崩壊後のアジア太平洋新秩序形成において重要な役割を果たすだけでなく、新生ロシア連邦との学術文化交流においても対話と交流の窓口として機能した。1989年には極東国立総合大学と学術交流協定を締結し、本学の海洋調査研修船「望星丸」が西側船舶としては初のウラジオストク入港を果たした。
 2009年にはウラジーミル・プーチン首相(当時)に名誉博士号を授与。そして、2017年には極東連邦大学とライフイノベーションに関する共同研究と人材育成に関する新協定を締結するなどロシア各地と積極的な交流を進め、確実に成果を積み重ねている。

ロシアとの交流年表

内容
1973年 モスクワ大学との学術交流協定締結
1974年 モスクワ大学からの留学生受入れ開始
1987年 アジア環太平洋学長・研究所所長会議
第2回(1991年)、第9回(2004年)をウラジオストク(極東国立総合大学)で開催
1989年 極東国立総合大学との学術交流協定締結/東海大学海洋調査実習船「望星丸」のウラジオストク港入港
1993年 東海大学同窓会支部設置
2005年 日露修好150周年記念行事「ウラジオストク演武会」
2007年 日露学生フォーラムの共催
2009年 プーチン首相(当時)に名誉学位授与
2013年 モスクワ大学との学術交流協定締結40周年記念式典
2014年 ユーラシア学生フォーラムの共催
2015年 東方経済フォーラムに本学学長初参加
2017年 極東連邦大学とライフイノベーションに関する共同研究と人材育成に関する覚書に調印
日ソ学術文化交流協定調印式
(1972年、モスクワ)
モスクワ大学R.Vホフロフ総長に名誉博士号、名誉教授号授与
(1974年、モスクワ)
ロシア連邦
V.V.プーチン首相(当時)に名誉博士号授与
(2009年、東京)
極東連邦大学と
ライフイノベーションに関する共同研究と
人材育成に感する覚書に調印
(2017年、ウラジオストク)