文部科学省 平成29年度 大学の世界展開力強化事業 ~ロシア、インド等との大学間交流形成支援 ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成: 主に極東地域の経済発展を目的として

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Online Summer School 最終日

Online Summer Schoolの最終日には、Student Forumの成果発表会を実施。6つのグループが2日間にわたって議論してきた成果をもとに、TechnologyやHealth & Sports、Food Industryなどの分野で両国が連携・協力できる事業計画を提案。各グループの発表終了後には、各事業の詳細やプランをさらに充実させるためのアイデア、実現に向けた課題の解決策などについて活発に意見を交わしました。

 

プレゼンテーション後には修了式も開催。本事業の責任者である山本佳男所長(語学教育センター)や山口滋ゼネラルマネージャー(ユニバーシティービューロー)、極東連邦大学のEvgeny Vlasov副学長補佐、極東連邦大学函館校のSergey Iliin先生らから学生たちの努力を称え、今後の活躍を期待する激励の言葉が送られました。

 

 

【各グループの提案概要】

 

グループA「Health & Sports」

両国間のスポーツ交流団体を設立して両国で盛んなフィギュアスケートや柔道、ロシアで盛んなアイスホッケーや日本の野球などの国際大会を開くほか、競技者や指導者の相互派遣、知見の交換などを行って競技でアマチュアからアスリートまでの競技力向上や市民の健康増進につなげるアイデアを提案。また、スポーツ選手や一般人のために両国のスポーツ栄養士が協力し、ダイエットプランを作る案も提示しました。

 

グループB「Food Industry」

人々の交流の場でもあり、異文化理解を深められるだけでなく、雇用も生み出す事業として「レストラン」に着目。両国のレストラン産業の状況や障がい者の雇用状況、学生の食事事情などを調査・検討した結果を踏まえ、日本とロシアの双方でポピュラーな料理をミックスした「ピロシキカツ丼」や「ポルシチ丼」を提供する学生向けレストランを東海大学の近くやウラジオストク市内に設けるプランを提案。障がい者施設や各大学などの協力も得ながら、多様性や共生の考え方も体現した施設とすると語りました。

 

グループC「Culture & Entertainment」

日露両国に豊富な文化資産があることに着目して、さまざまなタイプの観光プログラムを提案しました。両国間の観光業の現状や文化資産、両国で行われている観光イベントを調査。その結果をもとに、日本の温泉文化とロシア式サウナ「バーニャ(Banya)」文化を組み合わせた「バーニャ温泉」を設けて観光資源とする案や、両国で盛んな空道や空手、柔道などを双方の国で体験するSports Tourism、風光明媚な土地の自然を楽しみ、地域との交流を通して両国への理解を深めるEcological Tourismなどのプランを紹介。また、両国の余暇文化を体験する機会を提供し、互いの国に興味を持ったり、より深く知るために実際に渡航する国際ツーリズムにつなげる案を提案しました。

 

グループD「Education Science」

日露の経済連携の障壁となっている要因を、歴史や文化、習慣への相互理解が進んでいない点にあると分析。その問題を解決するオンラインプラットフォームの設立を提案しました。理解促進のためには、相互の歴史や文化、習慣などを深く学ぶオンラインコースを設け、正確な情報の発信やビジネスパーソン同士の対話を仲立ちする人材を育成。日露で関心の高いロボティクスや建築・デザインの分野を中心に企業や専門家による連携を促進し、その成果を発信するプランを提案しました。

 

グループE「Social Culture」

将来にわたって両国の交流を活性化させるプランとして、12歳から18歳までの子どもたちを対象にしたサマーキャンプを日本とロシアでそれぞれ行うことを提案しました。同様のプログラムを行っている類似団体の活動などを調査したほか、両国で相互の言語や文化を学んでいる生徒の数などをもとに、両国の理解が進んでいない現状を分析。キャンプ中には両国の家庭料理調理や言語学習、自然体験などを通して、子どもたちの社会性や自律性の涵養にもつなげ、文化的背景が違う人とコミュニケーションできる力を養うほか、日露の観光振興などにもつなげることを提案。大学や民間交流団体などプラン実現に向けて協力を求める組織・団体とそれぞれの役割なども分析しました。

 

グループF「Technology」

美容や創薬、工業、再生可能エネルギー、減災の各分野に関する最新の研究状況や日露の現状などを調査。Covid-19の世界的に流行してから両国で美容に対する関心が高まり、日露をはじめ世界中で新しい技術の開発が進んでいる現状や、ロシアに豊富に埋蔵しているレアアースを日本の高い精製技術で生成することでより効果的な利用が可能になること、放射線に汚染された土壌を取り除く機械と土から放射線を取り出す化学的手法の研究が両国で進んでいるなどを紹介し、両国が連携することで世界のQOL向上にも貢献できるとまとめました。