文部科学省 平成29年度 大学の世界展開力強化事業 ~ロシア、インド等との大学間交流形成支援 ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成: 主に極東地域の経済発展を目的として

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Online Summer School 4日目

Online Summer Schoolの4日目の8月12日は、本プログラムで連携しているロシア側の大学の専門家による講義を実施しました。本日の授業では、極東地域を中心としたロシアの経済や外交、日ロの経済交流、両国の地域振興政策について解説。講義には教員と学生によるディスカッションも取り入れられ、学生からも活発な質問や意見が出されていました。

 

最初に、Kirill Kolesnichenko先生(極東連邦大学)が「A Socioeconomic Dimension of the Russian Far East」のテーマで講義し、ロシア極東地域の地理・歴史・経済について多角的な側面から解説。この地域が歴史的に抱えている課題やその解決に向けた経済政策、海外とのパートナーとの連携事業、将来構想などについて概説しました。

 

続いて、Andrey Kozinets先生(同上)が、「Major Driving Forces of Russian Foreign Policy」と題して、ロシアの外交政策について講義。1992年以降、西欧諸国との連携を高め、96年から東アジア地域との経済連携を深めてきた歴史を紹介。豊富な天然資源を有し、東アジア地域の窓口となる極東地域の重要性について解説し、東アジア諸国の首脳が集う「極東経済フォーラム」や多国間の合弁事業などを通じて進められてきたASEAN諸国との経済連携とその成果を紹介しました

 

また、Denis Perederin先生(国立研究大学高等経済学院)は、「Russian-Japanese Business Contacts: Local and Glocal Challenges」と題して日露の経済連携について講義。歴史的な背景として、ソビエト時代の日ソ貿易・協力分野について紹介したのち、日本企業がロシア国内でビジネスをするうえで障壁となっている要因を解説。ロシア国内の事情や文化的な背景を考慮した形でビジネスを展開している日本企業の成功事例を交えながら、日本におけるロシアビジネスの現状や今後の展望について語りました。

 

最後に、Olga Merkusheva先生(モスクワ国立大学)が、「Regional policy in Japan and Russia: Cross-country comparison and cooperation」のテーマで日露の地域振興政策について講義しました。最初に、地域振興政策の概念や現代社会における課題、政策立案のフロー、ポスト工業化時代にある21世紀における考え方を紹介。その後、日本とロシアの地域振興政策の歴史的な展開や課題、両国政府が打ち出している政策を解説し、北海道とサハリン州の事例を交えながらこの分野での両国連携の可能性について語りました。